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国後島・ケラムイ半島 クリル自然保護区で渡り鳥の調査 珍しいダイゼンやコクガンも

9月中旬から国後島にあるクリル自然保護区では、研究スタッフが渡り鳥の調査に当たっている。島の中継地点で最も重要な場所は南端のベスロフスキー半島(ケラムイ崎)で、渡り鳥は湿地で休息し、エサを補給し体力を回復する。この秋はクリル諸島アリューシャン列島の固有種シジュウカラガンの亜種85羽の群れが確認された。島に生息しているオジロワシや越冬のため飛来したオオワシの第一陣も見られた。ベスロフスキー半島ではマガンやアビ、オオバンのほか、国後島では非常に珍しいダイゼンも観察された。希少種のコクガンの移動も始まっており、9羽に出会った。秋の渡りの時期は狩猟シーズンと重なるため、クリル自然保護区にあるベスロフスキー半島では、あらゆる狩猟はもちろん狩猟犬の訓練なども禁止されている。(クリル自然保護区ウイブサイト2021/10/28)

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アリューシャンシジュウカラガン。ベスロフスキー半島で。

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冬の羽に衣替えしたダイゼン

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10月13日に初めて確認されたコクガンの群れ。

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若いオジロワシ。9月にベスロフスキー半島で。