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北大が北方領土と硫黄島シンポ 1月20日に都内で

 北大スラブ・ユーラシア研究センターは1月20日に北方領土硫黄島(東京都小笠原村)をテーマにしたシンポジウム「戦争、国家、失われた故郷」を東京都港区の明治学院大白金キャンパスで開く。両地域の歴史を重ね、戦後80年を目前にして故郷に帰れない人々がいる現実を伝える。(北海道新聞デジタル2023/12/27)

 明治学院大国際平和研究所との共催で、同研究センターの岩下明裕教授が「国境島嶼(とうしょ)史・北方領土史」、明治学院社会学部の石原俊教授が「硫黄列島史・小笠原諸島史」をテーマに、それぞれの歴史になどについて基調講演。北方領土硫黄島それぞれの島民の子孫らが、島の歴史継承の取り組みを紹介するパネルディスカッションも行う。

 岩下教授は「歴史的経緯や状況は全く違っても、戦争で故郷を奪われた点は両島とも同じ」と強調。石原教授は「シンポジウムを通じて両地域の横のつながりを深めるきっかけにしたい」と話す。

 午後2~5時。入場無料で事前申し込み不要。問い合わせは同国際平和研究所、電話03・5421・5652へ。