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国後島 ローソク岩と爺爺岳、そしてスカチェフ岬の由来

これら2枚の写真には、チャチャ火山(爺爺岳)が映っている。そして前景には「悪魔の指」(ローソク岩)、その後ろに突き出ているのはスカチェフ岬だ。その岬の名前はウラジミール・ニコラエヴィチ・スカチェフ(1880-1967)からとられた。ロシアの地理学者、植物学者で社会主義労働の英雄だが、彼の研究を知っている人はほとんどいない。スカチェフは国内の湿地学の発展にとって非常に重要な人物で、1914 年に湿地の進化を詳細に説明し、初めて湿地の形成と関連性を体系的に説明した。さらに湿地の分類の原則について概説した。しかし、スカチェフは最初の湿地の専門家ではなかった。湿地学の創始者はガブリイル・イワノビッチ・タンフィリエフと考えられており、その名前は小クリル列島のタンフィリエフ島(水晶島)として今も残っている。タンフィリエフは、湖の繁茂、森林伐採現場の沼地化、森林火災による沼地形成のパターンを明らかにした。(「南クリル諸島の観光」テレグラム2023/12/18)