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北方領土から初のロシア本土便 択捉島から極東ウラジオストクに

 ロシアが実効支配する北方領土択捉島の紗那(ロシア名クリーリスク)から初めてとなるロシア本土への定期旅客便が6日、極東ウラジオストクに到着した。北方領土便はこれまでサハリン島と結んできた。(北海道新聞デジタル2023/12/6)

 クリーリスク当局幹部は第1便出発前、島民の本土アクセス改善に加え、本土からの「新たな観光客に扉を開く」と期待を示した。乗客の主婦マリアさん(30)は「親戚を訪問し、クリスマス用の買い物をする」と話した。ウラジオストク発の復路便は7日の予定。

 ロシアのオーロラ航空が運航し、機材は70席のボンバルディアDHC8―Q400。週1往復で、運賃はロシア政府の補助金を受けて片道2千ルーブル(約3千円)から。補助金維持や機材不足を懸念する声もあり、来年以降の運航継続は不透明との見方もある。

 択捉島国後島を訪れるロシア人観光客は増加傾向にある。ロシア極東・北極圏発展省は昨年、ウラジオストク択捉島の直行便の就航計画を公表していた。(モスクワ共同)