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国後島の生物季節上の「夏」144日観測 過去37年間で最長を記録

暦の上の夏はとっくに終わったようで、ロシアの多くの地域で初雪が降ったが、国後島ではすべてが季節パターンに規定された独自のスケジュールに従って動いており、夏が秋に権利を譲ったばかりだ。クリル自然保護区は1988年の設立以来、気象状況の推移と生物季節学的現象のモニタリングを続けているが、2023 年の夏は144日も続き、観測開始以来37年間で最長を記録した。夏は 3 つのシーズンに分かれている。「初夏」は毎日の平均気温が10度を超えた日から数え、今年は史上最速の5月25日に始まり 43 日間あった。毎日の平均気温が 15度を超えると「盛夏」。今年は7 月 7 日に始まり、10月23日まで91日間続いた。最後の「杪夏」は、少なくとも 5 日間の日平均気温が 15度 を下回った日から数え、今年は10月6日から10日間続いた。(kurilnews.ru 2023/10/26)

「盛夏」--ゴロヴニン火山(泊山)のカルデラ(2023 年 7 月 9 日、クリル自然保護区エレナ・リニクさん撮影)