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北方領土元島民らが国後島の方角から昇る朝日に早期返還願う

北方領土の日」の7日、道東の羅臼町では、元島民らが北方領土国後島の方角から昇る朝日に向かって早期返還を願いました。「北方領土の日」は、1855年2月7日に北方四島を日本の領土とする条約が日本とロシアの間で結ばれたことにちなんで定められました。元島民が多く住む羅臼町では7日朝、対岸の国後島を望む展望塔に元島民や関係者などおよそ30人が集まりました。そして午前6時半の日の出の時刻になると、朝日が昇る国後島の方角を向いて「北方領土を返せ」とシュプレヒコールをあげました。続いて地元の人たちが北方領土の早期返還を願う詩吟を披露しました。国後島出身の脇利夫さん(81)は「せめて島に自由に行けるようになってほしい」と話していました。両親が国後島出身で、千島歯舞諸島居住者連盟羅臼支部支部長の鈴木日出男さん(70)は「ウクライナ問題がどう終結するか気になるが、北方四島との交流や墓参が安心安全にできるよう啓発活動に取り組み、しっかりと世論を盛り上げていきたい」と話していました。(NHK北海道NEWSWEB 2023/2/7)

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230207/7000054965.html