北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

古いピアノを択捉島のアートオブジェに 夕日の中で素敵な写真を

古いピアノを択捉島の自然の中にアートオブジェとして配置してみませんか。観光客や地元の人々が島の自然を背景に古いピアノと一緒に写真を撮れるように—こんな呼びかけがSNSのテレグラムチャンネル「エトロフ・ニュース」に投稿された。投稿したのは以前、択捉島レイドヴォ(別飛)に住んでいたニコライさんで、今は勉学のためウラジオストクにいる。両親が長く住んでいたレイドヴォの家が危険な住宅に指定されたことで、彼が子供のころに弾いていたピアノの処分を検討していた。「捨てることは残念だった。ウラジオに同じようなオブジェがあることを思い出し、択捉島でも出来ないかと考え、旅行会社に支援を求めた」という。すでにピアノを置く場所についていくつかの候補が上がっている。1つは、ギドロストロイの水産加工場があるオーリャ湾を見下ろす展望台。この取り組みに興味を持った住民の1人は「ビアノを白く塗って、音楽学校に近いクリリスク(紗那)の芸術広場に置くのはどうか」と提案。このほか、バランスキー火山(指臼山)や「キトヴィ(内岡)の遊歩道に設置すれば、夕日の中で素敵な写真が撮れる」という提案も寄せられている。まもなく、択捉島に人々を引き付ける新しい名所が生まれるかもしれない。(サハリン・クリル通信2022/4/29)