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北方四島で暗躍する日本のスパイたち--ロシアのテレビが現地取材

※以下の記事は、その事実関係の詳細も含めて、なぜ今ごろ…という感じがして、とても奇妙な記事です。

サハリン・インフォ2022/2/8

ロシアのテレビ局HTBが日本のスパイが北方四島で諜報活動を行っている実態を現地で取材した。

 ウラジオストクのレストランに2人の男が座っている。日本の通信社のジャーナリストで、もう1人の男はロシア人の軍事専門家だ。しかし、FSB(ロシア連邦保安庁)によると、ジャーナリストは日本の諜報機関からの指示を受けていた。情報提供者と会った後、彼は拘留された。ジャーナリストが受け取った文書には、南クリル諸島(北方四島)の防衛能力の強化に関する情報が含まれていた。島内の軍のフォーメーション、人数、「バル」や「バスティオン」ミサイルシステムの位置に関するものなどだ。(※2019年12月25日に共同通信記者が拘束された出来事を指しているようだ)

 ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのヴァレリー・キスタノフ所長は「ロシアの潜水艦はオホーツク海に拠点を置き、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを搭載している。これは秘密でも何でもない。クリル諸島を手放すと、日本とアメリカの艦船はオホーツク海に入ることができるようになる。最近、日本は南クリル諸島を取り戻すため宣伝キャンペーンを展開している。択捉島国後島、小クリル列島(色丹島とその他の10の小さな島々を含む)は海洋生物資源が豊富で、地政学的にも非常に重要だ。外国の諜報機関は、ロシア当局がこの島々の住民を気にかけていないという証拠を見つけようとしている。これらの目的のために、ビザなし交流が利用されている」と語る。

 長年にわたりビザなし交流などに参加している日本人の通訳が色丹島の情報提供者から島の発展に関する機密情報を受け取った。所持品の検査で、パンのかたまりがいくつか見つかり、その中に、デジタル・メディアが入っていた。

 南クリル諸島に関する最も活発な情報収集は、札幌市にある北海道公安調査局によって行われている。国後島の住民はほとんどの場合、日本のプロパガンダの対象になる。アレクセイ・イグナティエフは、外国の諜報機関の指示で情報を収集していたことを公式に認めた。

 「彼らはスズキ・ユウヤとヤマダ・シンと自己紹介し、最初は科学者を装った。彼らは「バル」ミサイルシステムの存在、ラグンノエ(ニキシロ)の軍のアパート建設に関する情報を求めてきた」と語った。

 ヤマダの本名はオザワ・サトシ、スズキの本名はミナミ・タカヒコだった。このように日本のインテジェンスは舞台裏で破壊活動を行っている。これはロシアと良好な隣国関係を発展させる準備が出来ているという日本の指導者の誠実さに疑問を投げかけるものだ。

 島の住民はもはやロシアから切り離されているとは感じていない。むしろ、いくつかの点で中央の住民よりも恵まれているとさえいえる。国内で最も近代的な水産加工場が色丹島に出来たし、択捉島国後島には舗装道路、ショッピングセンター、病院が整備されている。住民は新しいアパートに移り住んでいる。

 つまずいたロシア人は祖国の裏切り者として、記録されることはなかった。警告にとどまった。スパイと暴露された日本人は追放された。クリル諸島からロシア国旗は降ろせない。

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