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ウニなどのDNAから未知の毒素を発見 昨年10月のカムチャツカ沿岸の赤潮被害

2020年秋に、赤潮により海洋生物が大量死したカムチャツカ地方の沿岸で、生態系の回復状況を調査していた極東連邦大学とカムチャツカ地方の科学者らが未知の毒素を発見した。調査はカムチャツカ南東部と南西部の沿岸で行われた。ウニなどの底生生物のDNA分析を行った。世界海洋研究所のキリル・ヴィニコフ所長によると、さまざまな濃度の未知の毒素を持った約10の微細藻類が発見されたが、その性質などは分かっていないという。生態系は徐々に回復してきているものの、「毒素の放出によって影響を受けたウニは今も生存しているが、通常の量ではない」とヴィニコフ所長は付け加えた。2020年10月2日、カムチャツカのハラクティルスキービーチ近くで、数千匹の海洋生物が漂着した。地元サーファーは海水の色が変化し、海水に触れると目が腫れ、皮膚が炎症を起こしたという。(サハリン・クリル通信2021/10/15)

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