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北方四島との共同経済活動で「ユニークで前例のない提案を」 プーチン大統領が四島を訪問予定の首相に指示

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プーチン大統領は、ロシア連邦安全保障会議でミハイル・ミシュスティン首相によるクリル諸島(※この場合、択捉島国後島)の視察を発表した。発言はTVチャンネル「ロシア24」で生放送され、大統領はミシュスティン首相に北方四島での共同経済活動に関する「独自の提案」を発表するよう指示を出した。プーチン大統領は「クリルの状況に特別な注意を払っていただきたい。我々は日本のパートナーと経済活動の参加に必要な条件を作り出すために、長い間作業を続けて来た。あなたとも、この問題について話し合い、良い進展があった。あなたはとてもすばらしい提案を持っている。我々が話し合ったことは、絶対にユニークで前例のない提案だと思う。それは、とりわけ経済活動の参加者の興味をそそるものだ。あなたが視察から戻った後、状況を評価し、我々は最終的に、これらの提案を策定し、確実に実行する」と述べた。ミシュスティン首相は来週(※7月26日--27日にサハリンを訪問予定)北方四島を訪問する可能性がある。プーチン大統領と安倍前首相は、2016年に北方四島での共同経済活動に関する協議を開始することで合意した。共同プロジェクトは、養殖、温室栽培、観光ツアー、風力エネルギー、廃棄物処理の5つの分野で実施できると想定されていた。プーチン大統領は以前、領土の割譲を禁止するロシア憲法の改正は、日本との平和条約に関する交渉を中断するものではないと述べた。大統領は、領土問題に関する日本の立場が繰り返し変化したことを指摘し、同時に、「日本とは、いずれにせよ、良好な隣人関係を築く必要がある」と強調した。(サハリン・クリル通信2021/7/23)

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