ロシア連邦漁業庁サハリン・クリル地区当局のレポートによると、サハリンとクリル諸島海域での2020年のナマコ漁獲量は85トン超となった。全量が北方四島沿岸で潜水によって漁獲されている。2019年の漁獲量は約77トンだった。今年の漁獲可能量は87トンに設定されていた。サハリン・クリル地域のナマコ漁は昨年の3社から5社に増え、全社が南クリル諸島(※北方領土)の沿岸海域でダイビングによって行われている。ロシアにおけるナマコ漁は密漁が横行し資源量が激減した90年代の反省から、現在は厳格な保護下にある。ロシア農業省は2021年の南クリル諸島海域での漁獲割当量を80トンに決定した。ナマコの主な消費地は中国である。(サハリン・インフォ2020/10/31)
