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北方領土にテーマパーク!?じゃんけん大会!? 中学生が問題解決策を議論【福井市】

 2月7日は「北方領土の日」と定められています。内閣府が全国18歳以上の3000人を対象に行った調査では、半数が北方領土をロシアが不法占拠し続けている現状について「知らない」と回答しました。日本固有の領土が他国に占拠されている現状。その北方領土問題について知識を深める授業が24日、福井市内の中学校で行われました。参加した生徒は北方領土問題への自分たちなりの解決策を導き出していました。(福井テレビ2024/1/25)

北方領土にテーマパーク!?じゃんけん大会!? 中学生が問題解決策を議論【福井市】(福井テレビ) - Yahoo!ニュース

 福井市の藤島中学校。北方領土の歴史を学ぶのは2年生およそ100人です。この授業は北方領土問題が忘れ去られないよう、若い世代に理解を深めてもらい、その解決策を自分たちなりに考えてもらおうと行われました。企画したのは北方領土県民会議と、社会科の教師のグループです。

北方領土県民会議事務局・内藤翔吾さん内閣府の調査では若年層の人で「知っている」と回答した人が約半数しかいない。その中で県内の中学生、若い人にも北方領土について理解を深めてもらうため今回こういう授業を実施した。択捉島国後島色丹島及び歯舞群島からなる北方領土。日本固有の領土ですが、第二次世界大戦末期の1945年、ソ連が日ソ中立条約を破って侵攻し、現在も不法占拠の状態が続いています。しかし、かつての島民をはじめ運動の担い手の高齢化、国民の9割弱が戦後生まれとなり、北方領土自体を知らない人が増えています。内閣府の調査では18歳から30代の半数の国民が北方領土をロシアが不法占拠し続けている現状について、「北方領土という言葉は聞いたことがあるが、現状までは知らない」と答えています。

 授業の第二部はグループに分かれた話し合いです。生徒たちはタブレットを使って、北方領土返還運動の現状を調べながら、「若い世代に関心を持ってもらうには」「中学生の自分たちにできることは」をテーマに、様々な意見を出し合っていました。

【中学生が出した主な意見】

北方領土を取り返すゲーム

北方領土にテーマパークをつくる

・CMで宣伝

・ロシア人とじゃんけん大会

TikTokなどで短編動画を発信

女子生徒:日本人もロシア人も北方領土について正しい知識を持つことが大事。

男子生徒北方領土は日本の国だと思うので、ロシアと日本でうまく話し合いを頑張って解決してほしい。

女子生徒:周りに発信することで多くの人に知ってもらえて、それで解決には一歩ずつでもつながっていくと思う。これから意識して取り組んでいこうと思う

北方領土県民会議事務局・内藤翔吾さん:大人では考えつかないような様々なアイデアが中学生から出てきたのでおもしろい。一つでも来年度以降実現できるように考えていきたい。

 授業の様子は2月6日に開催される「北方領土を考える県民のつどい」で、担当の教師によって発表されます。