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「現金がない!!」--国後、色丹では光ファイバーの断線により「食べ物も買えない」

多くの人は現金が底をつき始め、カードで現金を引き出すことも、支払うこともできない--国後島色丹島の住民は、海底に敷設された光ファイバーケーブルの断線のため、電話もインターネットも使えない状態が3日続いている。astv.ruは現在サハリンや本土にいる国後島の友人や親戚から連絡を受けた。退職した父親と妹が国後島に住んでいるという女性は「人々は現金を使い果たしている。今日は給料日だが、インターネットがないので誰にもお金を渡すことはできない。そして、カードで支払うこともできない。閉店している店舗もある。私たちは住民を助け、現金を提供する必要がある」と心配そうに話した。サハリンの別の女性は、携帯電話会社「Tele2」を通じてのみ送金できる可能性があると知らせてきた。住民の中には、サハリンへ出発する人たちに現金を引き出して次の飛行機で送り返すよう求めて銀行カードを手渡す人もいる。インターネットがすぐに回復するという期待はほとんどない。10月8日、択捉島国後島間の海底に敷設された光ファイバーケーブルが損傷し、国後島色丹島では通信サービスの提供に制限が生じた。サハリン州デジタル技術開発省は「必要な機材を備えた専門家チームがすでにクリル諸島に到着している」と語った。同省は「今日中にTele2の音声通話が復旧し、国後島色丹島のすべての加入者が112番(緊急通報)に電話できるようになる見込みだ」と発表した。海底ケーブルの復旧時期については誰も予想できていない。ズベルバンクは「色丹島には衛星通信を利用して現金を引き出せるATMが1台ある」とコメントしたが、国後島にはないという。astv.ru は南クリル地区行政府に電話したが、通じなかった。(astv.ru 2023/10/10)