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貝殻島灯台 白く塗装 ロシア国旗に続き 日本外務省「注視」

 【根室】ロシアが実効支配する北方領土歯舞群島貝殻島灯台の外壁が、塗料のようなもので白く塗られたことが24日、わかった。外壁は従来、コンクリートがむき出しで灰色だった。外壁は上部5分の4程度が塗られ、灯台から約3・7キロの根室納沙布岬からは目立つようになった。灯台には7月下旬にロシア国旗が立ち、日本政府がロシア側に抗議している。(北海道新聞2023/8/25)

 根室海保によると、24日午後2時ごろ、根室海保の巡視船「かりば」が、灯台の外壁が白く塗られたことを初めて確認した。23~24日午前は霧で灯台が見えなかったという。

 当時、貝殻島近くには小型ボートが乗り付け、何者かが外壁付近で作業。灯台の上に設置されたロシア国旗はこの日は確認できなかった。

 日本外務省は灯台にロシア国旗が設置された際はロシア側に「受け入れられない」と抗議。今回の動きについては「何が狙いかは不明だが、注視している」(ロシア課)としている。

 旗について、ロシアの通信アプリ「テレグラム」では、色丹島の話題を発信するチャンネルが「太平洋艦隊の水路艇乗員が立てた」と指摘。ロシア正教会は十字架と聖像画イコンを設置しようとする動きをみせており、北方領土支配を誇示する姿勢を強めている。(先川ひとみ、川口大地)