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国後島「準備はいいか」プロジェクト始動 有事に備え一般住民が戦闘、サバイバル訓練

「国境地域に住んでいる我々には特別な責務が課されている。すべての住民は、自分の家と愛する人を守るために、必要に応じて敵を撃退できなければならない」--サハリン州のリマレンコ知事が立ち上げた軍事スポーツ訓練プログラム「準備はいいか」プロジェクトが国後島で始動した。一般の住民が武器の扱い方や森の中での生き残り方、要塞の構築方法、応急処置の仕方などを学ぶ取り組みで、すでに最初のグループの訓練が終了した。インストラクターのヴィタリー・コレスニコフ氏は「この訓練は、兵役中に習得したスキルを磨くのに役立つとともに、兵役に就いたことがない人には、軍事に関する初歩的な技術と知識を得る機会となる。参加者には修了証明書が授与される」と話す。プロジェクトの始動に先立ち、7月中旬にはサハリンのウスペノフスキー訓練場で、州内各地区でインストラクターを務める40人を対象に、戦闘、医療、野戦生活などに関する訓練が行われた。(kurilnews.ru 2023/7/28)