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領土返還、函館市電の広告で訴え 7月1日から ポスターコン佳作作品掲示

 千島歯舞諸島居住者連盟函館支部の「後継者手結(てい)の会」(井田範行会長)は7月1日から、函館市電の中づり広告に市内の子どもたちが描いた「北方領土の日」のポスターを掲示する。(北海道新聞函館版2023/6/29)

 北方領土問題への関心を高めたいと掲示を始め、本年度で5回目。今回は昨年度の「北方領土の日ポスターコンテスト」(道主催)で佳作に選ばれた函館・港小6年の畠山紡さん(12)と函館白百合高1年の佐藤心美さん(16)=出品当時は臼尻中=の作品が採用された。

 畠山さんは北方四島シマフクロウと海鳥のエトピリカが囲む絵を描き、「市電に掲示されることが決まってうれしい。北方領土は日本の島だと知ってほしい」と話した。

 佐藤さんは四島と生息するたくさんの動植物の絵に「北方領土は日本固有の領土」と力強く記した。「北海道にはいない動植物が四島には残っている。返還してほしい」と思いを込めた。掲示は7月31日まで。(野口今日子)