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国後島・近布内 廃棄物処理施設を建設 焼却炉の能力は最大1000 kg / h

国後島色丹島でゴミの分別収集がスタートする。新聞「国境にて」(2022年12月15日100号)に、クリル諸島の南部・中部に新たな企業「エコミール」が誕生することを詳しく伝えた。これには 2 つの子会社「エコミール国後」と「エコミール択捉」が含まれる。国後島では一般廃棄物はすべての集落のコンテナサイトに集積され、粗大ゴミを含めてユジノクリリスク(古釜布)に設置する管理施設にゴミ収集車で運ばれる。色丹島で発生したゴミは、集落内のゴミ中継地点に集積される。特に、マロクリリスコエ村(斜古丹)では、有害な廃棄物(電池、電灯など)が選別された後、密閉容器に入れられ、海路で国後島に送られる。投資額は3億3,100万ルーブルで、45人の新規雇用が生まれる。土地区画の登録、技術機器の取得に関する作業はすでに進行中であり、集落のすべての場所に特別なコンテナが設置される。現在、「処理施設ユジノクリリスキー」の設置に関する生態学的検討作業が進行している。写真の施設は廃棄物焼却プラントで、ユジノクリリスク市北部、市の領域の外側に位置するオトラダ(近布内)に建設される。設計資料によると処理される一般廃棄物の量は、年間 5,400 トン。粗大ゴミの処理・分別・建設廃棄物、修理廃棄物、木材廃棄物の処理および処分を行うほか、一般廃棄物を処理するための選別ラインと都市廃棄物の焼却プラントを整備する。プロジェクトでは施設全体を生産ゾーン、保管ゾーン、物流ゾーンに分割し、生産ゾーンでは風によるゴミの飛散を防ぐため格納庫タイプの施設を配置する。生産工程に合わせて廃棄物やその加工品を搬出するための出入り口がある。選別エリアにはバッグブレーカー、廃棄物選別ライン、シュレッダー(クラッシャー)、ミキサーなどの機器を備える。焼却炉は最大1000 kg / hの容量を持つロータリー焼却炉とバンカー焼却炉が整備される。建設される管理施設の総面積は162㎡で、建設現場から住宅地までは 2 km 以上離れている。(kurilnews.ru 2023/3/30)