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日本人が建てたアニワ灯台の再建計画 サハリン観光大臣「内部にミニ博物館」

ロシアで最も最も人気があり、そして最も到達しにくい灯台の1つで、サハリン有数の観光スポットになっているアニワ灯台の再建プランの一端が明らかになった。1939年、日本人(灯台設計技手・三浦忍)が建てたアニワ灯台(中知床岬灯台)は老朽化が著しく、どのように再建するのか注目を集めている。サハリン州のラザレフ観光大臣は、灯台を所有しているロシア国防省の下部機関に再建プラン作成のための助成金を割り当てたことを明らかにした。その上で大臣は、プロジェクトに盛り込むべき要望を示した。それによると、ソ連時代に増設された3階部分を解体し、階段を復元して、観光目的で使用する部屋をいくつか造成する。そこは灯台建設の歴史を伝えるミニ博物館になる可能性がある。さらに、はしけでしか到達できないため、観光客が灯台に安全に上陸できる施設を整備する。「これは数十億ルーブルをかけるロジェクトではない。そんなプロジェクトはプランが準備できても着手するまでに20~30年は放置される。その間に灯台は崩れおちてしまうだろう」と大臣。国防省は、プロジェクトのプラン作成作業は最終段階にあり、2月末から3月中旬にかけて出来上がるとしている。大臣は「5月中旬には資金計画を含めた明確なプランを受け取る必要がある」と述べた。再建費用はある種の補助金か予算外の資金になるとみられる。大臣は「アニワ灯台はあらゆる観点からユニークな灯台だ。おそらく、今日ロシアで最も人気がある灯台の1つだ」と言った。(astv.ru 2023/2/17)

※写真はTRAVEL ASK等のウエブサイトより