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択捉島の旅行ブロガー「ゴミを捨てるのは観光客ではなく、地元住民の方だ」

択捉島在住のヴァシリーナ・ナウモワは2人の子供を持つ母親で、旅行ブロガーである。彼女のインスタグラムに択捉島住民から投稿があった。「旅行ガイドはなぜ観光客を島に連れてくるのか。観光客は島を最も汚す存在だ。お金のために島を裏切っている」--。ヴァシリーナは移住して3年になるが、観光客が間違った場所にゴミを捨てるのを見たことがない。「択捉島で大規模な観光が行われることはない。択捉島エコツーリズムであり、観光客はそれに応じて行動している」と語る。彼女によると、子供たちが砂浜でゴミをポイ捨てするところをよく見かける。そして彼らの両親はすぐそばにいる。「ポテトチップスの袋、空き缶、タバコの吸い殻…ゴミ箱があるのに、ポイ捨てする。すべての子供たちが親からゴミを捨てないように教えられるわけではない。この子たちの親は夕方になると、クリルカ川(紗那川)に行って缶ビールを飲み、空き缶を投げ捨てる。ゴミ箱が入口にあるのに、お構いなし」--。彼女はビーチを2時間歩いて2袋のビールの空き缶を集めたこともある。「観光客のせいにするのでなく、自分たちの周りの世界は自分たちできれいにしよう」と、択捉島の旅行ブロガーは言います。(サハリン・クリル通信2021/6/3)

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