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国後島 日本からの使者? 漢字の足環が付いた伝書鳩飛来 休憩と昼食をとり元気に飛び去った

4月19日、国後島の住民が日本の漢字が書かれた足環を付けたハトを保護し、クリル自然保護区へ引き渡した。ハトの右足のリングにはAA14180Jap20、左足には0153244236の番号とが記されており、日本から飛来した伝書鳩ではないかという。(※写真を見ると足環には「合会・浅野」と書かれている)獣医によると、ケガはしていない。保護区のスタッフは外敵がいない安全な部屋に収容し、餌を与え体力の回復を待った。ハトは休憩と昼食をとった後、飛び去ったという。国後島では定期的に伝書鳩が確認されている。2020年5月には、太平洋側のセルノボツキー地峡のアンドレフスキー・コードンで確認され、検査官から餌を与えられながら1カ月過ごした後、飛び去った。今年3月から4月にかけて、ユジノクリリスク(古釜布)の幼稚園「アリヨンカ」の餌場に足輪が付いたハトが飛来。色丹島でも住民がたびたび目撃している。伝書鳩は長距離を飛んだ後、体力を回復するのに時間が必要で、人が近づいた際に逃げなかったとしても、ケガをしているとは限らない。伝書鳩に出会ったときには捕まえる必要はなく、多くの場合、自分で自分の世話をすることが出来る。自然保護区は「伝書鳩を見つけた時にはケガをさせないために、追いかけたりしないように」と話している。(サハリン・クリル通信2021/4/20ほか)

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