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国後島、択捉島に液化天然ガス施設建設 サハリン州、2025年までにエネルギーをガスに転換

サハリン州のリマレンコ知事とエネルギー企業ガスプロムのマルケロフ副会長が1月21日に会談し、2025年までに南クリル諸島(北方四島)を含むサハリン州全域の自治体でエネルギーをガスに転換する計画について話し合った。リマレンコ知事は「今年はガス化に向けた大きな一歩を踏み出す。40kmのパイプラインとエネルギー施設を建設する」と語った。計画によると、今年はサハリン本島のユジノサハリンスクで建設中のパイプライン(ボストーク)が完成予定で、市街地の南部と東部でガス転換が可能になる。このほか、ドリンスク--コルサコフ間のパイプライン敷設や関連施設の建設も行われ、今年中に住宅900戸と企業60社のガス転換を図る。2025年までのガス転換計画の中で、州内には1,000kmを超えるパイプラインが建設される。パイプラインの敷設が不可能な南クリル諸島では液化天然ガスを使用する。このため、州政府は包括的なプログラムを実施しており、国後島ユジノクリリスク(古釜布)などに4カ所に天然ガスの受入から、貯蔵、再ガス化するインフラを整備するとともに、択捉島国後島を含む12カ所にガス供給拠点施設を建設する予定だ。(サハリン・インフォ2021/1/21)

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資料写真

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