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千島スルメイカ2割減 1万4,000トン ロシア側漁獲、前年に届かず

 北海道機船連によると、ロシア漁業者による今期の南クリル(千島)海域でのスルメイカ漁獲は(トロール)は、前年比20%減の約1万4,000トンにとどまった。(水産経済新聞2020/12/9)

 ロシアでは近年、日本、中国など近隣国でのスルメイカ需要の増加を踏まえ、スルメイカ資源の活用を加速。今期は昨年からさらに着業企業が増えたほか、9月には漁獲勧告が当初比9,000トン増の2万トンに期中増枠されるなど増産体制が敷かれたが、実際の漁獲は前年実績(1万7,400トン)に届かなかった。

 日本では実質2018年からイカの輸入対象地域にロシアが追加。19年は5,000トンが搬入された。輸入関係者からは今期2万トン以上が獲れれば「国産を一定量補う原料になる」とさらなる買い付け増への期待も示されていが、思惑は外れる格好となった。

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