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国後島の道路工事を担う「ユジノクリリスコエ道路管理」アスファルト工場と2カ所の採掘場を所有

10月の第3日曜日は「道路建設労働者の日」--。南クリル地区の公道の総延長は97.8kmある。ユジノクリリスク(古釜布)に最初に舗装道路が出来たのは2011年、中心部の4.7kmだった。2015年からはユジノクリリスク(古釜布)--ゴロブニノ(泊)の高速道路の再建工事が始まった。これまでに39kmが舗装化され、2021年は47km--55km区間が供用開始となる。そして2024年には39km--47km区間が完成する予定だ。2019年には、国後島住民が待ち望んだユジノクリリスク--メンデレーエフ空港間のアスファルト化が完了した。今年は色丹島マロクリリスコエ(斜古丹)でも舗装工事が始まった。南クリル地区の主要な道路工事企業は「ユジノクリリスコエ道路管理」である。従業員は75人で、ユジノクリリスク--ゴロブニノ高速道路再建工事では、サハリンの「トルード」の下請けとして参加している。同社の役員ビクトル・クラル氏は「わが社は独自のアスファルト工場を有し、砂と石の2カ所の採掘場を開発しており、あらゆる事業に対応することが出来る」と語る。同社の最も重要な業務は、島のすべての道路の保守・管理であり、この分野の独占企業だ。同社は来年工事が始まる国後島オトラドノエ(近布内)--ゴリャチエ・クリュチ(瀬石)間道路の舗装工事の入札結果の発表を待っている。(Kurilnews.ru 2020/10/16)

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古釜布--メンデレーエフ空港道路開通式

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