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中標津の小中学校で、北方領土学習の公開授業実施

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●…12月6日、根室管内北方領土学習研究大会が中標津町で開催され、中標津東小学校と広陵中学校で北方領土を学ぶ授業が公開されました。根室管内1市4町の教員などでつくる北方領土学習研究会(横澤英三・中標津町東小学校校長)などが毎年行っているもので、今年36回目となります。

●…東小4年生の授業では、1644年に幕府が諸藩から提出させた国絵図に基づいて作成した正保御国絵図を足掛かりに、子供たちが北方領土の開拓やその目的を考えていくという内容でした。この後、6年生が「残された課題・北方領土問題」、広陵中学校2年生では国際化の視点から領土問題を解決するためにどうすればよいのかを学んでいました。

●…小学校の授業風景を見るのはずいぶん久しぶりでしたが、教室のイスや机から黒板とチョーク、配布されたプリント(昔はガリ版刷りでした)などは自分が小学生だった50年前と何も変わっていないことに、驚きました。新しいモノといえば、シンキング・タイムを計るアラーム時計、小さなプロジェクターがあるくらいで、先生が黒板に書いたことを子供たちが一生懸命にノートに書き写すことも含めて、授業スタイルの基本は変わっていませんでした。

●…12月20日根室市では北方領土問題の啓発活動の新たな取り組みとして、「シスコシステムズ合同会社」(ネットワーク機器関連企業、本社・米国)が立ち上げた遠隔教育プログラム「シスコデジタルスクールネットワーク」を活用して、根室市北方四島交流センターと同ネットワークに参加している道外の学校を結び、返還運動原点の地・根室市から元島民と高校生による「北方領土学習」を課外授業として実施します。

●…現在、元島民による語り部や各種出前講座などが行われていますが、情報通信技術(ICT)を活用することで、遠隔地への移動に伴う元島民の負担軽減につながるというばかりでなく、双方向のコミュニケーションやデジタル・ホワイトボード(電子黒板)など様々な学習支援機能によって、分かりやすい北方領土学習コンテンツの研究にも取り組みたいと考えています。

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