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択捉島の男性 テロが起きたモスクワ郊外のコンサート会場に居合わせる

択捉島在住の男性がモスクワ郊外のコンサートホールで起きたテロ事件の現場に居合わせた。この男性は同島にあるコンチネント・アグロ社の管理職ヴァレリー・オクセニュクさんで、その日、コンサート会場に居合わせ、事件の様子を地元紙「赤い灯台」に語った。「私は早めに会場に到着し、WhatsAppで息子とチャットしていました。ホールを撮影したビデオを息子に送ったりしていました。徐々に観客が入ってきて、椅子を下げるカチャカチャという、コンサートではおなじみの音がしていた。19時57分、息子におやすみのメッセージを送ったところで、2度目のチャイムが鳴っていました。まもなくコンサートが始まろうとしていたのです。すると突然、観客のざわめきの中に手拍子のような音がはっきりと聞こえるようになり、その音が近づいてきました。それは手拍子などではなく機関銃の発射音だと気づいて振り返ると、すでに後列の人たちが椅子から立ち上がってステージに向かって走り始めていました。私も走りました。すべてが一瞬のうちに起こりました。恐怖を感じるというより、自己防衛の本能に従ってとにかく進みました。ただただ、外に出たいと願いました。テロリストたちはホールの後方からやって来ました(当初、覆面をかぶった犯人がステージに現れたという情報があった—編集者注)、もし彼らがステージから来ていたら、もっと多くの死傷者が出ていたでしょう。ステージに上がって、四つん這いで横切って、どこかの廊下に飛び出しました。そこにはすでにたくさんの人がいました。そこには喧騒もありましたが、より落ち着いた状況で、人々はそこから脱出し始めました。私たちが脱出するのを手伝ってくれたコンサートホールのスタッフに敬意を表さなければなりません。私たちはカフェを通って外に出ました。誰もがセーター、Tシャツ、ドレスなど着の身着のまま飛び出しました。外に出てから建物のビデオを何本か撮りましたが、その時にはすでに火災が発生していました。救急車と消防士がすでに建物に到着しており、警察はその地域を封鎖し、最初の負傷者の搬送が始まっていました」--。(astv.ru 2024/3/24)