道東の別海町で北方領土の元島民やその子どもが領土問題の現状などを学ぶ学習会が行われました。別海町で２１日行われた学習会には、元島民やその子ども一般の町民などおよそ５０人が参加しました。はじめに北海学園大学の濱田武士教授が講演し、日本とロシアの間で行われている漁業交渉の歴史や現状について説明しました。続いて母親が国後島出身の池田實さんが旧ソビエト軍の兵士が自宅に土足で上がり込んだことなど、母親から聞いた体験談を語りました。また両親が色丹島出身の上杉とみえさんは、母親と墓参で何度か島を訪れた際開発で変わっていく島の風景に複雑な心境を抱いたと話しました。上杉さんは「今の若い人たちに北方領土が日本の領土だということを忘れないで関心を持ってほしい」と話していました。(NHK北海道NEWS WEB 2023/10/22)
