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南樺太・千島列島で日本語新聞『新生命』発行開始【今日は何の日1945年10月15日】

1946年8月1日までに、サハリン南部には捕虜を除いて約30万人の日本人がいた。民政局は戦後の困難な状況の中で日本人への説明作業を行ったが、わずか14人の翻訳者・通訳では対応できなかった。このため、日本人と朝鮮人に対するすべての説明作業は、極東軍管区の政治部門と1945年10月に豊原で創刊号された日本語新聞「新生命」を通じて行われた。発行部数は2万部だった。この定期刊行物は、日本人に対するイデオロギー的な教宣活動で重要な役割を果たした。新聞の第一面にはタス通信の記事と新聞「プラウダ」の社説が掲載され、別の面にはサハリンの歴史が掲載されていた。また、優秀な日本人の労働者、教師、医師の写真と記事が紹介されていた。企業では、信頼できる忠実な日本人の協力を得て、この新聞記事をグループで読む会が企画された。日本人の間で購読する人が増え、1年後、発行部数は3万部に達した。すべての企業や公共の場所に新聞掲示板が設置され、定期的に新聞を張り出す責任者が任命された。(サハリン・メディア2023/10/15)

革命記念日を祝う記事が一面に掲載された日本語新聞「新生命」(1946年11月7日付)

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