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根室高生が他校生啓発へ 振興局、領土問題で連携会議設置

 根室振興局は16日、北方領土問題の高校生への啓発に主眼を置き、根室高と協力を深める「Bタスク」の連携会議を設置した。同校の「北方領土根室研究会」の取り組みを管内各校に広めるための具体的な方法や予定を確認した。(北海道新聞根室版2022/12/16)

 会議には根室振興局根室高校、根室教育局から約15人が出席。今後の取り組みとして、研究会生徒による出前講座を管内各校で随時行うとした。領土問題に関心のある管内の高校生を結ぶネットワークづくりにも着手する。研究会顧問の富谷進教諭は「道外校への出前講座は多いが、管内の高校生が相手になることは少なかった」と管内校の交流を歓迎した。

 このほか、同校への道職員や専門家の講師派遣を行い、休日の行事で教員に代わって振興局職員が引率役を担うことについても検討を進めると決めた。

 Bタスクは来年度以降も継続する予定。根室振興局の岡嶋秀典局長は「元島民の高齢化が進む中、若い世代での返還要求運動の担い手育成は急務。管内の高校生の意識を高めたい」と述べ、根室高の久保肇校長は「活動が各校に広がれば、領土問題に対する高校生の考えの幅も広がる」と期待した。(武藤里美)

※写真はNHK北海道NEWS WEBより