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国後島・古釜布 「リボコンビナート」のプロジェクト 新規雇用49人、地域経済に貢献

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の南クリル・リボコンビナートは、サハリン州の投資プロジェクトの指定を受けて、最新のトロール漁船を購入して漁獲量を増やすとともに、原料を加工処理する工場に複合機器を導入するなどして処理能力を拡大し、新たに49人の新規雇用を創出するなど地域経済の発展に貢献している。2018年から始まった投資プログラムでは、州予算から9,000万ルーブル以上の支援を受けた。自社船団による漁獲量を増大のためユニバーサルトロール漁船「アスブジョルン」を購入。漁獲物を最大5日間貯蔵できるほか、1日あたり総貯蔵能力は800トン。さらに工場には1日最大200トンの容量を有する急速冷凍機やコンテナへの積み込みを効率的に行う郵送機器を整備した。この結果、漁獲量が増え、原料の処理能力も向上した。新たに49人の高揚が創出され、従業員の平均月収は12万9,000ルーブルになった。同社は2021年、連邦政府に2億2,000万ルーブル以上の税金を納めた。コンスタンティン・コロブコフ社長は「過去10年間、船団の整備と陸上処理施設の開発に投資を行って、近代的な工場が完成した。地域と産業の発展に大きな貢献が出来た」と述べた。今年1月には、投資プロジェクトの一環として、魚の廃棄物から魚油・魚粉を生産する新工場を稼働させた。(サハリン・インフォ2022/5/31)