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択捉島・紗那の博物館 郵便局跡地から見つかった半鐘、留別の住職「羅漢さんの観音像」もちゃんと展示されています

択捉島の新聞「赤い灯台」のインスタグラムにクリリスク(紗那)の博物館の展示に関する写真が掲載されていました。ビザなし渡航がストップし、2年ほど博物館を見ていませんが、解体された紗那郵便局の跡地から出土した「半鐘」も、まだきちんと展示されているようで安心しました。昨年、瀬石温泉近くで見つかった「羅漢さんの観音像」も展示されています。偉いお坊さんの羅漢さんと親しまれた、留別・法蔵寺の髙橋暁道住職が建てたものです。留別では大正から昭和にかけて流感による死者が続出し、住職も2人の幼子を亡くしました。犠牲者の冥福を祈るため、建立したのが三十三観音像で、函館の石屋に造らせ船で運び、ドサンコの背に振り分け島内33か所に安置しました。

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半鐘と羅漢さんの観音像(右端)

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※リリア・パリィー館長。写真は紗那の博物館のインスタグラムから