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択捉島・留別で見つかった観音像 願主は法蔵寺の高橋暁道住職だった

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    択捉島の留別で発見された千手観音像が彫られた石仏(7月10日サハリン・インフォの記事)は、留別墓地近くにあった法蔵寺(曹洞宗)にあったものだったことがわかった。石仏の裏側には「昭和八年七月十(八?)日 願主 暁道」と刻まれていた。調べてみると、戦前、留別には2つの寺院があったが、島民名簿や千島連盟の居住者地図などによると、「法蔵寺」の住職は「高橋暁道」とあり、石仏裏側の願主の名前と同じだった。

 戦前、留別に住んでいた函館市の一戸幸雄さん(89歳)の記憶によると、「法蔵寺の裏にあったような気がする。ソ連軍上陸後、2つの寺は接収され、ソ連兵が寝泊まりしていたが、後に法蔵寺の方が火事で焼けてしまった」という。高橋住職は戦後、引揚先の別海町でお寺の住職を務めたという。

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