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択捉島・ゴルノエ地区 公益企業が光熱費などの滞納額200万ルーブルの支払いを求めて住民を提訴

北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2020/3/8

択捉島で熱供給などの公益事業を行っている市営企業ジルコムサービスの弁護士は、かつての軍の町ゴルノエ地区のアパート住民に対して、合計200万ルーブル以上の支払いを求める訴訟を起こした。択捉島で発行されている新聞「赤い灯台」によると、中には滞納額が10万ルーブルという人もいる。市営企業のウラジミール・クリヴァニッチ代表は「彼らはいつも飲み物を持っている。なのに年金が少なく、支払いに充てられる金がないという。裁判に訴えることが唯一の方法だ」と話す。ゴルノエ地区ではかつて軍が整備したインフラが老朽化し、熱供給などに問題があったが、最近になって管理が地区行政に移管されたことから修繕や設備更新が行われている。クリヴァニッチ代表によると、公益事業全体の未払い額の合計は約700万にのぼるといい、裁判によってその一部でも回収したい意向だ。

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