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北方四島統治の命令文書を発見 終戦直後に旧ソ連が作成 日本人の任用・転居つぶさに

北方領土遺産

 北海道新聞2020/3/8

 旧ソ連が1945年(昭和20年)8月から9月にかけて北方領土を占領した後、自国の法律に沿って実効支配を進めるために現地当局が作成した命令文書が、ロシア・サハリン州の国立歴史文書館で見つかった。当時、国後島に残っていた日本人住民の任用や転居など具体的な内容が含まれており、専門家は「空白だったソ連統治初期の状況を知る貴重な文献」と指摘する。

 終戦当時、約1万7千人の日本人島民がいた北方四島を占領したソ連は、46年春から民政への移行を進めた。今回見つかった命令文書は、ソ連が46年2月に設置した南サハリン州の「国後地区民政局」が、同年4月から47年3月にかけて作成した計10件。「国後地区民政局による諸命令」と題した文書館所蔵の資料に含まれていることが、北海道新聞の開示請求で判明した。

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