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国後島沖の「海底遺跡」 地理学会サハリン支部が来年調査の意向

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※写真は国後島近海の海底を撮影したもので、「海底遺跡」の写真ではない

北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2018/12/2

ロシア地理学会(RGO)のサハリン支部(セルゲイ・ポノマリョフ支部長)は、国後島南部の海底にあるとされる未確認の遺跡の調査に向けて、地理学会本部に申請書を提出した。謎の海底遺跡は、プロダイバーアンドレイ・シドルキンが2002年に、国後島の南の海域でウニ漁のため潜水した際に発見したもので、以前Gubernskiye Vedomosti紙が報じていた。海底遺跡は長さ7~8m、幅1.5m、高さ3mほどの四角いスラブ状の構造物で、発見者によると「古代文明の遺跡のようだった」という。構造物はガラスのように滑らかで、黒曜石に似ているといい、中央に約80㎝の穴が開けられている。シドルキンは場所の座標を記録している。ポノマリョフ支部長は「発見者は調査に参加して、自分の発見が正しいことを証明したいと考えている。私たちの調査はすでに予備承認を得ている。RGO本部も非常に関心を持っている」と語っている。サハリン支部は、海底遺跡調査の他にも、歯舞群島クリル諸島中部にある無名の島や岩礁を探索する調査も継続実施したいとしている。

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※写真は国後島近海の海底を撮影したもので、「海底遺跡」の写真ではない