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択捉島ゴルノエ村 診療所に「スマートFAP」導入 遠隔検査と診断が可能に

択捉島ゴルノエ村の外来診療所に「スマートFAP」が導入された。「スマートFAP」には心電計や自動眼圧計、コレステロールや尿の分析装置、肺活量計、パルスオキシメータ、血液分析装置などが装備され、患者の検査課結果をユジノサハリンスクのリファレンスセンターに遠隔送信する機能を備えている。これによって、サハリンの大きな病院に行かなくても、基本的な検査と診断を迅速、効率的に実施できるようになる。昨年10月、リマレンコ知事が択捉島を訪問した際、サハリン州の予算で「スマートFAP」の導入を指示した。クリリスク(紗那)のクリル地区中央病院のエレナ・マチシナ院長は「血液と尿、血糖値の一般的な分析に加えて、前立腺抗原 (PSA) と便中の潜血の検査を行うことができる。これは、前立腺および腸の悪性腫瘍を早期に発見し、治療を開始するための優れた予防策となる」と話している。「スマートFAP」はロシア国内で開発された。(※機器一式の価格は300万ルーブル) さらに今年3月、クリル地区中央病院には、遠隔地の住民向けにマンモグラフィーを行う機能を備えた移動式複合施設が導入される予定だ。(「赤い灯台」テレグラム2024/2/2)