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択捉島の郷土博物館 ウクライナ戦闘地域で押収されたナチスの品を展示

択捉島リリスク(紗那)の郷土資料館で開かれている企画展「私たちは一緒だ!」に、ドンバス(ウクライナ東部)と特別軍事作戦区域で起こっている出来事に直接関連するいくつかの新しい展示物が登場した。レイドヴォ(別飛)出身の志願兵「ミハイル・K」さん持ち帰ったものだ。その中に、ペアのティーカップがある。軍事作戦区域の「一般民間人」の私物の中から発見された。「1941年SS – Reich」と刻印されている。展示説明には「ナチスの犯罪に関与し、ホロコーストを推進した親衛隊の指導者ハインリヒ・ヒムラーの指示で、隊員のために作られたものである」と書かれている。ナチスのシンボルが描かれた食器や道具に加えて、「一般民間人」の自宅からは機関銃、手榴弾、大量の弾薬、トランシーバーなどが押収された。これらのことは、ウクライナにはナチスは存在しないと主張する人々に明確な答えを与えている。今、この「一般民間人」に対して刑事訴訟が起こされており、ロシアの法律に従って裁判が行われる。また、ウラジミロフスク村行政長から贈られた銃弾で鋳造したバラも展示されている。択捉島住民の幸運を祈って贈られたもので、ドネツクの鍛冶屋によって鍛造された。(「赤い灯台」2023/11/10)