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択捉島の中等学校で「基礎的軍事訓練」科目スタート 児童生徒40人が受講、小6の児童も

 24日、択捉島リリスク(紗那)のクリル中等学校で新しいカリキュラムである基礎的軍事訓練科目の初めての授業が行われた。(※ウクライナ侵攻が長期化する中で、子供の時から銃などの扱いを教えることで、将来の迅速な動員を可能にする狙いがあるとされる)基礎的軍事訓練科目は課外活動の一環として(選択科目として)、主要教科の後に実施され、週に1回、1時間のトレーニングを行う。(8年生は火曜日と木曜日の 2 回)

アンドレイ・ゴルバチョフ校長によると、訓練科目は8年生を想定して開発されたが、他の学年の生徒が受講することは禁じられていない。この日の最初の授業には 8 年生だけでなく、6 年生も受講し、合わせて40人以上が申し込んだ。コースは34時間あり、射撃など戦闘の基礎訓練、医療訓練などが含まれている。

 「生徒は軍事地形を学んだりもするが、コースの大部分は実践的な演習に費やされる。座って理論だけを聞くよりも、実際に野外で学ぶ方がはるかに興味深い」と、校長は強調した。射撃場での訓練は2 月初めに予定されている。最初の授業はロシア軍の歴史についての映画を見て、30分で終わった。(地元紙「クラスヌイ・マヤーク」のテレグラムチャンネル2023/2/24)

 サハリン全体では24の学校で基礎軍事訓練が行われ、児童生徒800人が新しいコースを受講している。この授業のために、教師30人が特別な再訓練を受けた。レイドヴォ村(別飛)の学校では8年生が週2回授業を受ける。授業は、戦闘経験がある教師によって行われる。ブレベスニク村(天寧)では、今年度の第四四半期から授業が始まる。(サハリン・メディア2023/1/25)