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サハリンの教師解雇に「平和の授業」後にロ軍侵攻批判?

 ロシア・サハリン州南部コルサコフの学校で、ウクライナでのロシアの「軍事作戦」について否定的な態度を示したとして、英語教師の女性が解雇された。地元通信社サハリン・インフォが8日、報じた。ウクライナ侵攻を受けた反戦世論を警戒し、サハリンでも言論統制が強まっている。(北海道新聞2022/4/9)

 同通信によると、女性は中高生の授業で、子供たちがロシア語とウクライナ語で平和をテーマとした歌を歌うビデオを見せ、「コメントをせず、ただ見て心で聞こう」と呼び掛けた。授業後、女性は生徒数人から「ウクライナを支持しているのか」と質問され、短い会話を交わしたという。

 生徒の一人がその会話を録音し、親を通じて当局に通報。女性は3万ルーブル(約4万6千円)の罰金を科された上、5日に解雇された。

 州教育省は「子どもに正確な情報を伝え、ロシア法を順守する義務を負う教師の道徳と倫理に反する」と強調。一方、女性は同通信の取材に対し「子供に何かを促したのではなく、思慮深くなるよう勧めただけ」と反論している。(山野辺享)

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