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対独戦争開始の日に 択捉島・紗那墓地で放置されていた元ソ連兵の墓を修復

1941年、ナチスドイツがソ連を突然攻撃し、大祖国戦争(対独戦争)が始まって80年を迎えた6月22日、択捉島リリスク(紗那)にある墓地で、対独戦争に参加した後、択捉島に移住して亡くなった兵士の墓が復元された。ニコライ・ロマノビッチ・クロムチェンコフは1926年生まれで、大祖国戦争中はハンガリーで戦い、2つの勲章を授与されている。戦後クリリスクに移り住み、亡くなった後も家族が墓の世話をしていたが、数年前から身よりがいなくなり、放置されていた。クリル地区のロコトフ市長は「大祖国戦争で祖国を守るために戦ったすべての兵士の記憶を語り継ぐことは我々の神聖な義務だ。その意味で、放置された墓石の修復は、残された我々が果たすべき最低限の義務でもある。戦争が始まった同じ日に、新しい大理石の記念碑に生まれ変わったのは象徴的なことだ」と述べた。(サハリン・インフォ2021/6/23)

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