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国後島で発見 古い三角定規の持ち主「タカハシレイコ」さんを知りませんか

 本日8月4日の北海道新聞朝刊(釧路根室版)に国後島で発見 古い三角定規の持ち主 『タカハシレイコ』さん どなたか知りませんか」という記事が掲載されています。

 【根室】戦前、北方領土国後島に住んでいた「タカハシレイコ」さんを知りませんか--。四島在住のロシア人が、カタカナでそう名前を刻んだ古い三角定規を保管しており「持ち主に返したい」と希望している。

 数年前、このロシア人の知人が国後島のウエンコタンにある第1と第2の滝の間の川岸で、あめ色のくしや髪飾りとともに見つけた。定規はセルロイド製のようで黄ばみも目立つ。戦前、この二つの滝は子どもたちが泳いだり、魚をとったりする遊び場だったという。 f:id:moto-tomin2sei:20200804100542j:plain

 この三角定規については、7月18日付の北海道新聞「朝の食卓」でも書かせていただきました。その記事を読んだ札幌市在住の女性から「私の母親と同性同名です、もしや…」という連絡をいただきました。

 お話しをうかがってみると、その方の母親は戦前の樺太の生まれで、特に国後島とのご縁はなかったとのこと。その女性は「旭川の姉から道新の朝の食卓に、お母さんと同じ名前の人のことが書かれていると言われ、読んでみると確かに同性同名であり、母は何にでも自分の名前を記しておく人だったので、ついつい気がせいて連絡をしてしまいました」と話されていました。

 同性同名の人違いだと思いますが、三角定規がきっかけで、全く知らなかった人の、樺太生まれの母親の軌跡を知ることとなり、それはそれでとても興味深いことでした。 f:id:moto-tomin2sei:20200804100850j:plain f:id:moto-tomin2sei:20200804101839j:plain