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択捉島・紗那 遊歩道を旧市街地を望む高台まで750m延長し、展望台を整備

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/6/13

択捉島のクリリスク(紗那)—キトヴィ(内岡)間2.7kmに整備された遊歩道がクリリスク側にさらに750m延長されることになった。現地を視察したリマレンコ知事が1週間以内にロードマップを作成するよう指示した。クリリスク—キトヴィ遊歩道はインタロッキング敷きで、ベンチと展望台を備えた4つの休憩エリア、約200基の街路灯が設置された。この遊歩道を750m延長し、商店街を通り、下町(旧市街地=戦前日本人が住んでいた地域)を望む高台までもってくる計画が急浮上。高台はクリル湾とクリルカ川(紗那川)の景色を楽しめるスポットで、ここに展望台を設置する。海からの風を遮るフェンスを巡らせたテラスや子供の遊び場も整備する。リマレンコ知事は「遊歩道は住民ばかりでなく観光客にとっても魅力的だ。択捉島観光の発展に向けて、土地問題を解決し、老朽化した建物を取り除くことが重要だ。それらが目抜き通りにあってはならない」と強調した。クリル地区行政府の建築担当セルゲイ・チューメンセフさんは、この遊歩道計画に取り組んでいる。ノボシビルスク生まれで、サハリンの大手建設会社で10年働き、昨年家族とともにクリリスクに移住した。「遊歩道に関する私の提案が支持された。2年後に島の景観がどのように変化しているか楽しみにしてほしい」と話す。

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