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9月2日の「第二次大戦終結の日」改称に向けサハリン州議会で公聴会

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/4/11他

「第二次大戦終結の日」では一体誰が勝ったのか明確でない、「勝利」という言葉が表示されていないため、日本の領土要求を許している--サハリン州議会は9月2日の「第二次世界大戦終結の日」という呼称を改めるための公聴会を開催した。1945年、ソビエト連邦最高会議幹部会が9月3日を対日戦勝記念日に制定したが、ソ連崩壊後に廃止され、2010年に9月2日を「第二次大戦終結の日」と制定した。公聴会でボロトニコフ議員は「残念ながら、『第二次世界大戦終結の日』という名称は、軍事作戦の最終段階におけるソビエト連邦と同盟国の役割をほとんど反映していない。タイトルからは勝者と敗者がいたのかさえ分からない。『勝利』という言葉が表示されていないため、日本側による領土の主張(北方四島)を促す要因となっている。2017年に連邦の国家院に名称改正について要請したが、なしのつぶてだ」と述べた。ロシア地理学会サハリン支部のポノマレョフ支部長は、「この20年間、サハリン州議会が主導して運動を続けてきたが、無視されてきた。連邦議会への要請ではなく、プーチン大統領に直接訴えるべきだ」と語った。また、サハリン南部とクリル諸島の解放に関する副読本を製作するなど、歴史教育・愛国教育の重要性を指摘する意見も出された。公聴会の意見を踏まえ、サハリン州議会は6月1日までに法案の草案を完成させることになった。

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