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択捉島 サハリンから空輸された温室栽培のキュウリが店頭に 

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/2/23

択捉島の商店の店頭にサハリンから空輸されたキュウリが並んだ。キュウリは温室で栽培されたもので、飛行機で輸送されるため価格は1kgあたり434ルーブルと高額だ。値札には高価な理由として「空輸」だからと説明が付されている。415ルーブルのバナナも価格からいって空輸と見られる。現時点で島の食料状況が安定している中で、キュウリとバナナを空輸する試みに疑問の声もある。ある商店主は「現状では飛行機で商品を運ぶ緊急性はない。誰があんな価格でそれらを買うのだろうか?」---。しかし、1年前の今頃、流氷の影響で長期間、貨物船が択捉島に入ることが出来ず、生鮮食品が商店の棚から消えた。ビジネスマンは飛行機で商品の輸送を始めた。1kgあたり70ルーブルの運賃がかかり、それは値段に上乗せされた。天気が悪くなり、氷が厚くなると、航空輸送に頼るしかないのが島の実情だ。

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