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国後島の保護区でシマフクロウの人工給餌始まる

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/1/21

国後島のクリル自然保護区で、1月4日からシマフクロウの人工給餌が始まった。2月から4月はシマフクロウの繁殖期にあたるが、餌の確保が最も困難な時期でもある。自然保護区では2016年から厳冬期に人工的に給餌を行う取り組みを進めている。昨年の給餌にはアメマス、イワナ、コマイ、チカを使用したが、今年は新たにイワシがメニューに加わった。昨年12月末、国後島択捉島オホーツク海側の海岸に大量のイワシが打ち上げられた際、保護区職員が餌として凍結保存していたもの。日本の文献によると海のサカナを食べるという記録があり、実際にイワシを与えてみると、シマフクロウは拒絶しなかった。人工給餌は週2回行われ、センサーカメラを設置してシマフクロウの様子を撮影している。夕方6時ころから翌朝6時ころまで餌場を訪れ、最大4羽が写っていた。自然保護区では個体数保護のために重要な繁殖期を迎え、島民にスノーモビルなどで立ち入らないよう呼びかけている。

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