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北方領土の貝殻島灯台を白く塗った実行犯について 次はロシアの三色旗に塗り替える

 日本国境から2キロ離れた灯台にロシア国旗が現れたという衝撃的な話をしたのを覚えていますか?誰がどうやってやったのかは不明です。私たちの親友の一人が灯台の復活に関わっていたと知って、どれほど驚いたか想像してみてください! 2年前、私はクリル諸島(千島列島)のウルップ島の灯台を30年の眠りから目覚めさせた素晴らしい灯台守について書きました。そのうちの一人、アントン・ズビャギンツェフは、日本の騒動の直接の「犯人」です。それでは、その様子をお話ししましょう。(Дзене「Travelling with Finval」 2024/6/8)

 2023年8月23日、北海道とタンフィリエフ島(水晶島)を隔てるソビエツキー海峡(珸瑤瑁水道)に濃い霧の壁がありました。視界が悪く、シグナリヌイ島(貝殻島)さえすぐには見つけられないほどでした。この日、アントン・ズビャギンツェフと志を同じくする人々はフラットボートから灯台に上陸した。ロープが張られ、アントンはスプレーガンを手に取り、灯台の塗装作業が始まった!

シグナリヌイ灯台の塗装作業の開始(アントン・ズビャギンツェフ撮影)

 どこかすぐ近くで、日本の巡視船のエンジンがうなり声をあげていたが、霧の中では輪郭さえも見分けられなかった。容易な作業ではなかったが、彼らは3日で対処した。灯台はまるでおもちゃのように白くなった!しかし、それだけではない。すでに述べたように、8月2日、灯台にロシア国旗が掲げられ、根室から「北方領土」を熱望して見ていた日本人を激怒させた。

ソビエツキー海峡の灯台に掲げられたロシア国旗(アントン・ズビャギンツェフ撮影)

 3日間で、アントンと仲間たちは灯台を塗り直しただけでなく、イコンと正教会の十字架を立て、さらに灯台設備を修復し、灯台は生き返った!

2023年8月25日のシグナルヌイ灯台(アントン・ズビャギンツェフ撮影)

 作業を終え、白いペンキで汚れたロシア人たちは、海に足をぶら下げて休憩していた。すると霧が晴れた。向かい側では日本の巡視船が任務についていた。そこから船長が灯台を見つめていた。遠くから見ると船長の目が眼窩から飛び出しているのがわかる!

 ところで、最新ニュースだが、シグナリヌイの灯台は補強され、ロシアの三色旗に塗り直される予定だ。