北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

択捉島・紗那 新旧市街地をつなぐ「ヘビ」のような階段 4,160万ルーブルで整備

択捉島リリスク(紗那)の旧日本人街と高台の新市街地をつなぐビューポケット付き階段のデザインが明らかになった。階段は「ヘビ」に似ている。上り下りだけでなく、途中に踊り場が設けられ、足を止めて眺望を楽しむことが出来る。クリル地区のプロジェクト「60年10月通りエリアの展望台とビューポケット付き歩行者階段の建設」は、ロシア極東連邦管区における快適な都市環境の創造を目指す第一回コンペティションで最優秀プロジェクトの1つに選定され、2024 年に計画を実施するための補助金を獲得した。プロジェクトは3つの段階からなる。最初は、階段の上り口にある子供芸術学校前にアート広場が整備された。第二段階では、降り口にあたる高台に「クリル頂上展望台」が整備中だ。最終段階が階段の整備で、国からの補助金4,160万ルーブルが充てられる。階段は複雑な構造となっているうえ、斜面で作業を行うことからクレーンや掘削装置などの特殊な機器が必要となる。(「赤い灯台」テレグラム2024/1/27)

上4枚が新しい階段のデザイン

日本人街があった旧市街地(写真右側)から高台に延びる階段。戦前、高台には紗那測候所がポツンとあるだけだった