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ソ連軍上陸直後の四島の状況を伝える唯一の資料「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」出版

北方領土遺産 「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」

 平成27年根室振興局北方領土遺産発掘継承事業の中で、初めて一般に公開した北海道の公文書「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」が、東京のゆまに書房から「北海道立文書館所蔵資料『戦後千島関係資料 全4巻』」として出版されました。

 「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」はソ連軍上陸直後の四島の状況を伝える資料としては唯一のもので、第一巻に収録されています。1945年8月から9月にかけて、ソ連軍が北方四島に侵攻した直後、現地の役場からソ連軍の動向や島民の状況が時々刻々根室支庁に送られました。ソ連占領後しばらくは電信がつながっていたことから、上陸直後は電報による報告が多く、「綴」の中には当時の電報が含まれています。その後通信は完全断たれ、島民の脱出が本格化します。「綴」には脱出してきた島民の生々しい証言を聞き書きした文書が収められています。

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