北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

2021-11-26から1日間の記事一覧

サハリンが脱炭素、新空港への省エネ技術導入で、日本側に協力要請 ロシア極東と北海道オンライン会議

サハリン州経済発展省は、ロシア極東地域(サハリン州、沿海地方、ハバロフスク地方)と北海道の行政、経済関係者らでつくる「経済協力に関する常設合同委員会」の分野別部会をオンライン形式で開いた。アレクセイ・ブトゥハノフ副大臣はあいさつの中で「日本…

雪の中、岸辺に座り、じっと魚を待つ カムチャツカ・クリリスコエ湖

カムチャツカ地方のクリリスコエ湖を訪れたロシアの有名な自然写真家アレクサンドル・シャテネフが、雪が降り積む湖畔で、じっとたたずむクマを撮影し、インスタグラムにアップした。10月、シャテネフは写真仲間と湖に釣りに出かけた。「私たちは適切な場所…

根室と国後結ぶ「陸揚庫」ケーブル保守記録発見 長崎の史料館に現存 貴重な資料

終戦直後まで根室市と国後島をつないだ通信用海底ケーブルの故障や修理など、1899(明治32)年以降の保守記録を記した文書が、長崎市の「海底線史料館」で現存していたことが25日までに判明した。「ケーブルが流氷でたびたび断線した」との元島民の証言を裏付…

北方四島含む千島列島への免税制度 ロシア政府が税法改正に必要な文書を検討

ロシア政府は11月26日に、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)の企業に税制優遇措置を導入するための会議を開催する。会議では、ロシアの税法を改めるために必要な文書を検討する。9月の東方経済フォーラムでプーチン大統領は2022年8月1日までに、クリル諸島…

NTTの技術者 陸揚庫のケーブルを特定 流氷に強いアイリッシュ形特殊浅海線と確認 先達の仕事に思い巡らせ

北方領土関連施設として初めて国の有形文化財に登録された「根室国後間海底電信線陸揚庫」を25日、施設を設置した旧逓信省をルーツにする企業の社員たちが初めて訪れた。同社によって海底ケーブルの修理記録を記した資料が現存することも分かり、逓信省、電…

国後と根室結んだ海底ケーブル、頑丈だった 敷設事業者が流氷耐性を確認

海底通信ケーブル敷設事業の「NTTワールドエンジニアリングマリン」(横浜市)の役員らが25日、終戦直後まで根室と北方領土国後島を結んだ通信用海底ケーブルの中継施設「陸揚庫(りくあげこ)」を視察し、流氷が衝突しても壊れない頑丈なケーブルが使わ…

樺太時代の建造物 相次ぎ破壊 墓石や校門 ロシアの自治体「文化遺産ではない」

終戦まで日本領だったロシア・サハリン(樺太)南部で、日本統治時代の建造物や墓石が壊されているのが、相次いで見つかった。地元自治体はいずれも「文化遺産に登録されていない」と説明するが、住民から「歴史的な遺産を保全すべきだ」と批判を浴びている…