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北方領土・貝殻島コンブ漁再開 灯台「修理後」初

 【根室】ロシアが実効支配する北方領土歯舞群島貝殻島周辺で日本漁船が行うコンブ漁が4日、操業を再開した。ロシア側は貝殻島灯台の灯光修理を理由に操業を7月15日から停止すると日本側に伝え、修理が終わったため8月21日から再開できる状態だったが、天候不良で出漁を見送っていた。(北海道新聞2024/9/5)

 この日は漁船7隻が根室市納沙布岬から約3.7キロ沖の貝殻島灯台周辺に向かい、アツバコンブを採取した。操業した同市の高橋大樹(ひろき)さん(49)は「コンブの着生が薄く、量が少ない。質は良かった」と話した。

 同漁は日ロ民間協定に基づき行われている。歯舞漁協(根室市)は操業海域を示すブイを8月20日に設置し天候回復を待っていた。漁期は9月末まで。(先川ひとみ)