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北方領土 交流事業見送られる中 元島民らの「洋上慰霊」始まる

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で北方四島との交流事業が見送られる中、元島民などが船から先祖を供養する「洋上慰霊」が20日から始まりました。北方領土の元島民や家族による「ビザなし交流」や、先祖の墓参りを行う「北方墓参」は、新型コロナウイルスの影響で4年前に中断し、その後のロシアによるウクライナ侵攻のため、再開の見通しが立っていません。こうした中、元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟や道などは、おととしから船から先祖を供養する「洋上慰霊」を始め、ことしも元島民や家族ら80人が参加しました。一行は、北方四島との交流事業などで使われる専用船の「えとぴりか」で根室港を出港し、午後1時から知床半島の付け根と国後島との間のいわゆる中間ラインの手前で慰霊式を行いました。参加した人たちは黙とうをささげたあと1人ずつ献花を行い、島に向かって手を合わせていました。国後島出身の古林貞夫さん(85)は「『今度は島に上陸してお参りに行きます』と、気持ちを伝えました。2世や3世の若い世代も参加してくれてよかったです」と話していました。洋上慰霊は9月にかけて合わせて7回実施されます。(NHK NEWS 2024/8/20)

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